昨夜のヨコチンロックフェスティバルの興奮冷めやらぬまま翌朝、夫婦で山口湯田温泉へ旅立った。
佐々木匡士さんとのツーマンライブである。タイトルは「二人会」。
高速バスに揺られながらライブの選曲、構成などブツブツ考えてたらいつの間にか寝てしまって、結局ほとんどまとまらないまま湯田温泉に到着。さっそく足湯につかってホッコリ・・・しとる場合じゃない!けど、気持ち良い。野良猫もヘタ~と寝てる。ユルイなー。
会場のOrgan‘s Melodyに到着して、佐々木さんと久しぶりの再会。
やっぱりいい笑顔だ、佐々木さん。
今夜は2人でセッションする曲が3曲あるので、さっそくリハーサル。
人と合わせて演奏するのは新鮮だ。馴れてないから難しいけど楽しいなぁ。
リハ終って、佐々木さんと近所の「はま」っていう場末の匂いがプンプンする定食屋で腹ごしらえ。隣のおばちゃんがあきらかにまともな人生送ってない感じでいい味出てた。
高田渡のBGMでゆっくりと開場。
すると・・・ななんと、会場にヨシムラさんの姿が!!!!
急遽、新幹線に乗って福岡から駆けつけてくれたらしく、正直驚きました。
ドッキリカメラかと思ったほどです。嬉しかったです。
それにしても、なんだかアダルトな客層ですなぁ。。。
えー・・・なんだか一抹の不安を抱えつつ、さっそくオープニングアクト。
オクムラユウスケによるエロ紙芝居『桃子』を披露。
うおー!!!不安的中!!!やはり、いきなり下ネタはまずかったかぁ~・・・
いや、もしかして真剣に物語を聴いてくれているのか???
あまりのノーリアクションに戸惑いつつ、佐々木さんにバトンタ~ッチ!!!
佐々木さん、なにやらステージにガスコンロ持ち込んで、料理始めました。
にんにくとしょうがを油でジュワーっと炒めて、会場に美味そうな匂いが充満した頃、もやしをドバーッと投入。
ジュワー、ジュッジュ、シャカシャカ、ジュワワー・・・料理作る音をループさせながら演奏スタート。
こりゃ~気持ちいい。
佐々木さん家で料理作ってもらって、「まあ、料理できるまで歌でも歌おうか~」みたいなリラックスした空気が会場を包み込む。
静かな曲と激しい曲が入り混じり、佐々木さんの二面性、鬼と仏が絡み合う。
素晴らしい演奏でした。たっぷり堪能できました。
そして、僕の演奏。
≪演奏曲目≫
1.発情経由地獄行き
2.8月のキャミソール
3.灰色の虹
4.大行脚
5.忘れないで
6.鬼畜
7.動物大図鑑
いやー・・・・・・・静かでしたねー(笑)。
やっぱり一発目のエロ紙芝居がマズかったのかな~・・・などと考えつつ、恥もプライドもかなぐり捨てて玉砕覚悟の体当たり!!!そして見事玉砕!!!!なんだかだんだん楽しくなってきた。ドM全開で動物大図鑑を歌いきり、終了~。
そのまま勢いで本日2本目のエロ紙芝居『うらしまたろう』を披露。
一発目が失敗なら、2発目も失敗するに決まっとるやろうが~!!!と、ほとんどヤケクソで朗読。
最後はいよいよ佐々木さんとのセッション。
この日のために練習してきた佐々木さんの持ち歌「FAFAFA」とデュエットソングの定番「銀座の恋の物語」。セッション経験があまりに乏しいため、「こんなんでいいのか?」「これで大丈夫か?」と自問自答をくり返しながら練習してきた苦労がようやく報われて、ホッと一安心。セッション楽しい。デュエットもいいねぇ~。なんだか隣に人がいるってだけで安心するもんなんやね。
安心しきって、最後の「スプラッタムービー」ではおもいっきり歌詞間違えたけど、ご愛嬌。佐々木さんが僕の曲を歌ってる時点で面白くてしょうがなかった。
演奏終了後、佐々木さんとハイタッチしてなんだか妙に照れ臭いような興奮状態。
いろいろ反省点はあったけど、なんだか楽しい夜でした。
ヨシムラさんは終電のため途中で帰ってしまったけど、無事に電車間に合ったのだろうか。
セッションまで見てもらいたかったですが間に合わずスイマセンでした。
そしてありがとうございました!
えー、予想に反して、お客さんからお褒めの言葉など頂き「あら~、やっぱり真剣に聴いてくれてただけだったのかー」と納得。まだまだ修行が足らんです。
打ち上げは近所の居酒屋にて。
「山口県出身のマッコリスト」という出鱈目な肩書きをつけられた佐々木さん。
今度、またマッコリ飲みましょう!!!
そして、オルガンズメロディの2階に宿泊させてもらい、翌朝、向かいの蕎麦屋で「五色蕎麦」食べて(これがめちゃくちゃ美味かった!!!)、腹立つほどクソ愛想悪い「亀の湯」っていう銭湯のおばちゃんにキレつつ旅の疲れをザバーッと洗い流し、美術館「Ycam」にて【大友良英/ENSEMBLES展】を観に行った。
想像してたより遥かに素晴らしく、面白い。無数に設置されたレコードが乗ってない中古ポータブルレコードプレーヤーが無規則に奏でる音の数々。
カッチカッチ、ウィーン、カリカリ、ジジジー・・・味のある機械音て飽きないな~。
奥へ進むと、真っ暗闇のホール。怪しげな音が鳴り響く。回転する鏡に反射した光に照らされるのは天井に吊るされた無数のガラクタ。不気味だ・・・冒険映画のワンシーンに飛び込んだみたいだ。
すると、突然激しいドラミング!!!
真っ暗闇の中、カミナリのような閃光が走ると天井に吊るされたガラクタが光って迫ってくるようだ。小学生の女の子3人組があまりの気味悪さに泣き出し「もぉー!!怖いぃいぃ!!!」と叫んで逃げ去っていった。まぁ、説明するの難しいから気になった人は直接行ってみてください。面白いです。なんだかんだで2時間以上のんびり過ごせました。
帰りのバスを待つ間、昨日に引き続きまたしても「はま」で定食たべて、相変わらずおかみさんは場末の匂いがして、つげ義春の漫画みたいだな~と・・・
あー、旅が終った。