名古屋ツアー1日目。
今回はライブ一本のみで、あとは夫婦で観光旅行という珍しく贅沢なスケジュールであります。
夜行バスで福岡~京都まで9時間。京都~名古屋まで電車で2時間。着いた頃には2人ともすでにヘトヘトだったが、スクラッチくじを4枚買ったうちの3枚が当たるというミラクルにより4200円をゲット!!急にテンション上がる。
その後、奥さんとは別行動で、僕はカラオケ屋にてリハーサルの時間まで練習。
数日前から喉の調子が悪く、声がかすれてしまってたので、いつもより控え目に歌ったつもりだったが、それでも練習後は声がうまく出せず「やばいな~」と不安がよぎる。
今夜の会場、KDハポンに到着。
気持ち良くリハを終え、まずまずの手応え。
PAさんに音をおまかせできるのはとても心強い。
本番までの間、あまりの緊張と不安により水ばかり飲んでたら、尿意が止まらなくなり20回以上オシッコした。最後は透明な水しか出なかった(泣)。
19:00開演。
突然の雨にも関わらず、お越しいただいたお客さんの中に、去年初めてKDハポンでライブした時に来てくれてた方々の姿もチラホラ見られ、うれしかった。
オープニングは松石ゲルさんによるモンド映像上映。
ツボをつく…というか刺すような映像小ネタの数々。見せ方やコメントのタイミングも抜群で面白かった。『太陽を盗んだ男』は何度も観ましたが、菅原文太の鬼気迫る怪演は映画史に残らない名シーンです(笑)。
続いてICHIさんがハーモニカ吹きながら竹馬に乗って登場~!
最近つけ髭に凝っているというだけあって、立派なつけ髭(手作り!)で、ますますどこの国の人だかわからなくなってるICHIさん。
お手製の楽器から繰り出されるワールドミュージックは唯一無二の異世界へと連れ去ってくれる。アイデアと遊び心と才能がパンパンに詰め込まれた演奏は笑顔抜きでは見れません。本番前で、あんなに緊張していた僕でさえも心底楽しませてくれた。ICHIさんは、タイプライターも人参も卓球も紙くずも全て楽器に変えてしまう。まるでサーカスを観てるようだった。しかし、ただ楽しいだけのショーじゃない。そこにパンクでハードコアな一面が随所に見え隠れするからICHIさんのステージは素敵なのだ。ICHIさんが何故ボクを名古屋に呼んでくれたのかも納得がいくのであります。
個人的に“パンが焼ける間の曲”が大好きです。今日もこんがり2枚焼けてました(笑)。あとパ行の歌も好き。ほんと、世界中で愛される音楽だと思います。
さて、再び松石ゲルさんのモンド映像が上映される。
NHKのど自慢大会の名珍場面集。 お!? 実兄・BOGEYとネタのチョイスが似てると思ったら、ゲルさんも名古屋でかなり精力的にマルチな活動をされてるようでガッテン!!!ガッテン!!!と納得。(松石ゲル氏の多彩な活動はコチラで!! http://ameblo.jp/the-syrup/)余談ですが、ゲルさんはパニックスマイルの吉田肇さんの従弟にあたるらしく、血は争えぬものですね。
そして
オクムラユウスケ。
ぼくです。
ICHIさんを真似して、ハーモニカ吹きながら登場してみました。
ただし竹馬ではなく四つん這いで。
ICHIさんのファンの方に不快感を与えるのではないかと思ったら、暖かい拍手で迎え入れていただきました。よかった・・・
≪演奏曲≫
1.大行脚
2.8月のキャミソール
3.コートジボアールの女
4.ねじれ節 (新曲)
5.メルボルン特急
6.忘れないで
7.動物大図鑑
8.鬼畜
9.SOS UFO
直前まで声がうまく出ず、かすれ声だったのに、本番が始まると嘘みたいに歌えた。おそらくドーパミンやらアドレナリンやらが大量放出したのであろう。
新曲「ねじれ節」もなかなか手応えあり、ホッと一安心。安心しすぎて「メルボルン特急」で歌詞を間違えてしまった・・・ラストの「鬼畜」は近年稀に見る丁寧な演奏を心がけ(笑)歌いきりました。「鬼畜」は、ちょっとでも雑に演奏しちゃうとグチャグチャになるんです。音も気持ちも。
そして、まさかのアンコール!!!
今回は歌うのやめておこうと思ったのですが、感謝の意を込めてやっぱり「SOS UFO」を歌ってしまいました。
終演後、たくさんのお客さんに声をかけていただき、CDやDVDも買ってくれて、ほんと嬉しい限りでございます。
またいつの日か、必ず戻ってまいります。ありがとうございました。
打ち上げは「南風食堂」という居酒屋で、たまたま居合わせたお客さんと「里見八犬伝」の話題で盛り上がったりして・・・
その後、ICHIさんオススメの銭湯へ行って一日の疲れをキレイさっぱり洗い流し、浴後にアイス食べながら銭湯のおっちゃんの昔話を聞いた。最後は娘の彼氏の話にまで及び、オモロかった。
そして、ICHIさんの家に泊めてもらった。
缶ビールで乾杯。
それにしてもICHIさんの家、すごい。「アフリカ」とい名の部屋?地帯?が斬新で素敵だった。なんだか壁のシミや剥がれた床も全てが必然で、そうあるべきもののように感じた。
ここであの曲が生まれるのか・・・と。
ICHIさんの世界そのもののようで・・・
居心地が良すぎます。2匹の猫も可愛いし。
こうして、名古屋ツアー1日目が終った。
まぁ、2日目からはただの観光なんですが(笑)。