日本海旅行のつづきです。
2月15日(日)
島根県で一泊(車の中)して、石見銀山へ向かった。
石見銀山とは、銀の採掘のために掘られた洞窟のような穴が
何十箇所も山のあちこちにボコボコあり、
2007年には世界遺産にも登録された観光名所である。
銀山までは4kmくらいあるらしいので自転車をレンタルした。
朝の山道は空気が澄んでて、気持ちよい。
自転車も普段乗ってる折りたたみ自転車より大きくて、グングン走る。
今度自転車買うときは大きいの買おう。カゴ付きのやつ。
銀山へ向かう途中、仲良しの野良猫たちに遭遇。
可愛い。
ほんとに、かわいい。
そして、
いよいよ銀山内部へ。
見事な洞窟っぷり!
これを江戸時代の人は手作業で何年もかけて
掘り進んでいったのかと思うと、ため息がでる。
後ろのアベックの女が「私、こんな仕事すんの絶対ヤダぁ!!」って言ってた。
言い方がムカつくけど、同感。
一見の価値はあります。
なんてったって世界遺産ですもん。
世界遺産に登録されて以来、観光客が激増したのだろう。
町中の人が信じられないくらい親切で丁寧に説明やら案内やらしてくれる。
「これからみんなで盛り上げていくぞー!!!」という心意気と一体感を
ビシビシ感じて胸が熱くなった。
さて、石見銀山の後は、
温泉津温泉(ゆのつおんせん)へ。
日本温泉協会から「オール5」の
最高得点をもらった薬師湯は
100%源泉かけ流しで、
しかも湯温は45度のベスト温度!!
入浴後は屋上のテラスで、
無料コーヒー飲みながらボンヤリ。
天国や~。
温泉後、車を飛ばして山口県長門市まで来た頃にはすっかり夜でした。
とりあえず、湯本温泉の「恩湯」でまたもや入浴。
受付のおばちゃんに外人と間違われた(笑)。
夜は24時間営業のスーパーの駐車場に車停めて就寝。
2月16日(月)
いよいよ最終日。
青海島へ行ったけど、途中までしか車では行けず、
その先は観光船に乗らないとダメってことで、残念ながら引き返す。
日本海に別れを告げ、関門トンネルを抜ければ、そこは北九州。
この旅行のクライマックスは小倉の「だるま」という焼うどん屋。
奥さんが十年前に食べて以来、忘れられない味らしく、
店主はその当時からすでにお婆ちゃんだったようで
果たして店の存続やいかに・・・
実際、それから何度か足を運んだみたいだけど
「しばらくお休みします」という貼り紙がしてあったらしい。
夕方、人ごみをかきわけ、奥さんの記憶を頼りに店を探す。
商店街をしばらく歩くと・・・
ありました!!!!「だるま」
奥さんは感激で言葉出ず。
名物の「天窓」をいただく。
薄い生地の上に焼うどんが乗って、そこに卵を割る。
その卵を月に見立てて「天窓」。洒落とるね~。
焼うどん発祥の店だとか。
なるほど、うまい!!!
歴史が味に刻まれとります。
店主のお婆ちゃんはずいぶん腰が曲がって、大変そうだけど、
いつまでも焼きうどんを作り続けほしい。
・・・というわけで、そんな日本海ぶらり旅。
今度はライブツアーで行ってみたいなぁ。
日本縦断ツアーとか面白そう。
各地方の方々、よろしくお願いします~!!!
朝食は出雲名物「出雲そば」である。
「献上そば 羽根屋」という老舗の蕎麦屋に10時過ぎに到着。
開店は11時からだというのに「二人だったら大丈夫ですよ」と、
開店前に蕎麦を食べさせてもらった。
こういう融通の利き方が老舗の懐の深さなのでしょうか。
僕は「三色割子そば」、奥さんは「特製石臼引きざる蕎麦」を注文。
三色割子そばは、各種三段重ねの蕎麦を一皿食べるごとに次の皿につゆを混ぜていき、最後はいろんな味がブレンドされたうま~い蕎麦が出来上がるという、出雲そば独特の食べ方をする蕎麦である。確かにうまい!しかし、奥さんが注文した「特製石臼引きザル蕎麦」は麺自体がグレードアップしており、めちゃくちゃうまかった。蕎麦好きなら、こちらがお薦めかも。
出雲蕎麦を堪能した後は、定番コース「出雲大社」へ。
しかし、肝心の本殿は修復中のため閉鎖。(平成25年に完成予定)
有名な日本一の大しめ縄は拝見できず・・・残念。
ホントはこのまま島根県の世界遺産「石見銀山」へ行こうと思ってたんだけど
昨日、宍道湖を見逃してしまったので、ちょっと戻って松江に行くことに決定!
その道中、日御岬へ寄り道。
しかし!
この日御岬が最高にサイコーだった!!!
店先で試食させてもらったキスの網焼きが食べたことないくらい美味かった!!!
世界の灯台100選にも選ばれているという日御碕灯台は確かに美しく、らせん階段をヒィヒィ言いながら登った灯台頂上からの見晴らしは絶景でありました。
すぐそこでウミヤマネコの群れが飛んでるし、
日本海に突き出した岩は不思議な模様をしてて、まるで隕石みたいだ。
そして、食堂で食べた日本海丼&カレイの姿揚げが、これまた絶品。
カレイなんて、外側はサックサクで中身は綿菓子みたいにふわっふわ。
感無量です!!
次、来る時はここに一泊しようと心に決めるほど素晴らしかった。
この日御碕は旅本にもまったく載ってませんでした。
ね、そういうこと!旅本はあくまで参考であって、
偶然や出会いや五感を大切に旅行した方が楽しいと思う。
その後、宍道湖へ。
日も暮れかけていい感じ。
ベストキッド世代には
絶好のロケーションです。
温泉入って、島根県へ突入したところでこの日は終了。
日本中のコンビニ駐車場はもはや我々の寝床である。
2月13日(金)
鳥取市街のコンビ二駐車場に車を停めて一夜を明かし・・・
やってきました鳥取砂丘!!!!
想像以上に砂漠!!!!
そして猛烈な強風!!!!
砂丘の頂上まで登るのも大変だったけど、
頂上はさらに凄まじい風が吹き荒れ、ビシビシ砂が顔面をシバく!!!
痛い!!!けど楽しい!!!痛い!!!楽しい!!!!痛楽しい!!!!
風が強すぎて崖下に飛ばされそうになるのを踏ん張って、
ウオー!!!!と叫べば、ほら大地の子。野生に還るね!
まさに自然の驚異!!!砂丘の嵐!!!
それもそのはず、後で知ったんだけどこの日はちょうど春一番が到来して
飛行機も空港に着陸出来ないほどの強風が吹き荒れていたんだそうな(笑)。
まさか、春一番を鳥取砂丘で体感するとは・・・
そんな偶然も旅の醍醐味。
鳥取砂丘を満喫した後、米子~境港をめざして車を走らせた。
途中『花嫁センター』というリサイクルショップに立ち寄る。
掘り出し物をいくつか見つけて買っていると、
店主の老夫婦が「この靴ええで」「このズボンもええよー」と
あれやこれや目に付いたものをとりあえず売りつけようとしてくるので
愛想笑いで丁重にお断りしながらも、結構買ってしまった。
電動あんま座椅子(!?)やブーツ用のバッグ(折りたたみ式)なども購入。
「花嫁センター」というぐらいだから以前は花嫁道具などを売っていたのだろう。
しかし、不景気による経営の悪化でやむなくリサイクルショップに切り替え
在庫や家の倉庫の必要ないモンまで全部売ってしまおうとしているのだろうけど
店内は広いのに驚くほど商品が少ない。
7800円の布団が超特価800円!!!って・・・布団シミだらけやん(笑)
店主の老夫婦から漂う哀愁も、どことなくつげ義春の漫画の世界に似ており、
これはこれで旅情をかきたててくれます。リアリズムの宿的な・・・ね。
さて、ずいぶん道草してようやくたどり着いた境港。
ちょっと贅沢して食べた『日本海丼』がイマイチ!!!!
旅本の情報を鵜呑みにしてしまった自分の浅はかさを呪う前に
こんなもんで“日本海”の称号付けんなー!!!と「市場食堂」に文句言っとこう。
旅本はあくまで補足である。
実際に歩いて、目で見て、感じないと本当に良いものには出会えません。
教訓ですね~。
えー、境港といえば、水木しげるの生まれ故郷でございます。
鬼太郎まみれの商店街『水木しげるロード』はまさに妖怪天国でした。
もちろん水木しげる記念館も見応え充分でしたが、
ここまで水木しげる一色だと逆に本人は帰りづらいんじゃないかと
余計な心配をしてしまうのでありました。
松江の玉造温泉で汗を流し、出雲に移動。
またもやコンビ二駐車場で車中泊。
だんだん寝心地が良くなってきた。
まだまだ続くよ。
フェルナンドさんの結婚式に出席するため夫婦で神戸へ向かった。
僕は一応、運転免許を持ってるけど肝心な運転技術がゼロなんで
運転はすべて奥さんに任せてあります。
2月11日(水)
運転技術もなければ地図もろくに見れない僕のナビゲーションにより、
何度も道に迷いながらも、ギリギリ結婚式に間に合った。
久しぶりに再会したフェルナンドさん。
相変わらずキラキラした目をしておりました。
綺麗な教会にて素敵な結婚式でした。
式後は、神戸のIKEAで買い物。
広すぎる店内を歩き回り、
ヘトヘトになりながらも大量の日用品やらなんやらかんやらで
買い物カートは山盛りでございます。散財、バンザ~イ!!!
これがIKEAの醍醐味。
夜10時過ぎまでやってる飲食店が少なく、
空腹のまま美味しそうな店を探し回り
もうマクドナルドでもいいや!って思った矢先に
一軒のお好み焼屋がありまして・・・
店内に入ってみると店主のおっちゃんが「のうしんとう」のベースの人にそっくり!!!
しかも焼きそばやスジネギ焼きが激ウマい!!!
白ご飯を注文したら、サービスで卵チャーハンにしてくれた。
あんまり美味しいのでお好み焼を追加注文。
豚の脂身をから揚げにした具がトッピングされた
「かす焼き」が最高に美味しかった。
こういう予想もしない店で想像以上の食べ物に出会うと
無条件にテンション上がります。
神戸に来たら絶対また行きたい店です。たかや。
2月12日(木)
宿代節約のため、車中泊。
翌朝、明石にて明石焼きを食べる。うまい!
そのわずか1時間後、
奥さんが大学時代よく食べてたというもんじゃ焼き屋を発見!
当然もんじゃ焼きも食べて、かなり満腹。
そして、我々は鳥取へ向かった。
これから日本海側を車でゆっくり観光しながら福岡へ帰るのであります。
2泊3日の予定が結局5泊6日の旅行になってしまったのですが・・・
詳細はまた後日。